ダイソンは、現在の製品ポートフォリオを2025年までに倍増させるため、新たなテクノロジー研究開発に27億5,000万ポンド(約3,878億円[C])を投資する計画を発表しました。新たなテクノロジー研究開発を通じ、ダイソンがこれまでに培い、リーディング企業として展開してきた分野に加え、まったく新しい分野への参入を目指します。本投資は、主にシンガポール、英国、フィリピンの研究デザイン開発拠点を対象とし、ソフトウェア、機械学習、ロボット工学などにおけるエンジニアや科学者の増員計画も含まれます。
今後、ロボット工学、次世代モーター技術、AIテクノロジー、機械学習、コネクティビティ、材料科学分野を中心にさらなる投資を実施します。主に、米国、英国、日本、シンガポールで開発中のダイソン独自の固体電池技術の商業、製品実用化を目指し、現在用いられている電池よりも安全、長寿命かつクリーンな効率的なエネルギー貯蔵の実現を見込んでいます。
“今後の発展の重要なステップとして、シンガポール、英国、東南アジアにおける事業拡大を継続していきます。エネルギー貯蔵、ロボット工学、ソフトウェアといったテクノロジー分野への投資を加速することで、製品性能が高まり、より長くご使用いただけるようになることで、ユーザーの皆さんへベネフィットをもたらすでしょう。今後5年間で既存の製品カテゴリーを拡大するとともに、ダイソンにとってまったく新しい分野に参入する予定です。これがダイソンの発展における新しい章の始まりとなるでしょう “
ローランド クルーガー(ダイソンCEO)
ダイソン インスティテュート オブ エンジニアリング アンド テクノロジー (Dyson Institute of Engineering and Technology)は、2020年10月に教育提供機関として新規学位授与権を認められました。従来の学位教育に代わるものとしてダイソン インスティテュートが設立わずか3年で、この大きな節目を迎えたことになります。これまでにダイソン インスティテュートに投じた費用は3,150万ポンド(約44億円[C])となります。ダイソン インスティテュートで学ぶ学生エンジニアの学費は無償であり、学位課程に加え、ダイソン英国キャンパスでダイソンのグローバルエンジニアリング・研究・技術チームの世界的専門家とともに実際のプロジェクトに取り組みます。この取り組みを通じ得た報酬は、給与という形で学生に還元されます。入学初日から世界中の人々の暮らしを向上させる新テクノロジーの研究開発チームの一員として貢献することができます。学生が卒業後も長く留まることが理想とはいえ、ダイソンに縛られることはありません。